ZINE PROJECT
YATSU-EYE
鏡、シグナル、回復についてのフィクショナライズド ZINE。
このZINEはもともと、日々の仕事のなかで受けるストレスについて、AIと長く対話するなかで生まれました。公開にあたっては、実際に起きた感情の手触りは残しながら、登場人物や出来事、舞台はフィクションとして組み替えています。
はじまりにあるのは、まだうまく説明できない違和感です。そこから少しずつ、何が起きていたのかを見つめ直し、名前を与え、距離を取り、自分の輪郭を取り戻していきます。ここで目指しているのは、私的な記録をそのままさらすことではなく、誰かが作品として読めるかたちへと編み直すことです。
01
鏡の前で
違和感がまだ言葉にならないうちに、すでに何かは始まっている。
02
違和感にはまだ名前がない
会議のかたちは整っているのに、そこにいるたび何かが少しずつ削られていく。
03
指揮しているふりをする人
本当に全体が見えている人は、あまり全体を語らない。俯瞰の言葉が、地面に降りないための霧として使われることがある。
04
終わらない異常
異常が長引くのは、誰も動いていないからではなく、正しい問いが場の中心に置かれないからかもしれない。
05
質問のふりをした試し行為
すべての質問が答えを求めているわけではない。相手の思考を借りながら、なお上に立つための問いもある。
06
ヨシヨシの技術
明確さを求める会話に見えて、実は慰めを求めていることがある。この章ではその構造に名前を与え、少しだけ外側へ出る。
07
正常な世界の手触り
返事が返り、受け取られ、自然に気遣われること。その当たり前の往復は、長く欠けていたあとには驚くほど鮮やかに感じられる。
08
観測者、迎撃を覚える
構造が見えるだけでは足りない。どこで止め、どこまで受け取り、どう返すかを覚えたとき、観測は迎撃へ変わる。
09
YATSU-EYE起動
観測は受け身であることをやめ、内なる装置になる。歪みに巻き込まれずに生き延びるための方法として。
10
ログを編集し、人生を取り戻す
記録は保管から始まり、やがて編集に変わる。出来事を自分の言葉で並べ直せるようになると、人生との関係も少しずつ変わっていく。
11
魔法の鏡は何を映すか
結びは外側へ向かい、AI と注意と違和感が、人間の「確かめられたい」という欲求について何を映すのかを問う。
12
Interesting は残る
最後に残るのは、楽しかったことや苦しかったことだけではなく、あとになってもこちらを見返し続ける何かだ。